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ハーレーといえばVツインエンジン

ハーレー・Vツインエンジンの概要

ハーレーの魅力には、独自のフォルムや大きくてゆったりとした車体、そしてきれいに光り輝くメッキパーツが挙げられます。
これは、あくまでも外見の話なのですが、独自のエンジンは躍動感のある音を醸し出し、優れた加速パワーがかなり強烈です。
ハーレーといえば、大排気量を持つアメリカン&クルーザーといったイメージですよね。

このハーレーをハーレーたるものにしているのが、大型大排気量のエンジンなんです。
このように、ハーレーの特徴をあげる際、切っても切り離せないのが、この空冷Vツインエンジンと言えるでしょう。
今回はそんな、空冷Vツインエンジンにスポットを当て、ハーレーが今でもこだわり続ける、Vツインエンジンについて解説していきます。

エンジンの基本・単気筒エンジン

まず、Vツインエンジンといえば、エンジンがVの字の形であるのが最大の特徴です。
これを見て、格好が悪いという方は少なく、素人でもなるほど、カッコイイと感じる方が圧倒的多数と思います。
このVツインエンジンが、なぜこのような形をしているのか、疑問をお持ちになった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここからは、エンジニアの専門分野になりますが、エンジンの基本となるのは単気筒型のエンジンなんです。
単気筒エンジンは、シリンダーが1つだけのタイプで、エンジンはピストンの上下運動により、パワーを引き出しています。
単気筒エンジンの名車が、500㏄以下クラスに多いのは、エンジンの性能を最大限に引き出せるからです。

多気筒にするための解決策だった

一般的には、単気筒エンジンの限界は500㏄とされ、排気量を増やすためにはシリンダーの数を増やすしか他ありません。
まず、2気筒に増やす場合、シンプルな横並びにするのが簡単です。
しかし、シリンダーを横に2つ並べると、不快な振動が発生しやすくなるんです。

同じ部屋で、別々の運動をしているからなおさらですよね。そこで考えられたのは、クランクを中心に、Vの字に配置するVツインの形です。
同じ室内ではありますが、部屋が個別に分かれているため、互いの振動は打ち消され、不快な振動を抑える事が出来るわけです。

長きにわたり活躍し続けるVツインエンジン

エンジンをVツインに配置する場合、90度に配置することで、理論的には振動を無くすことができるとされています。
しかし、ハーレーのVツインエンジンの場合、角度は45度に配置されています。
これが、ハーレー独自の「鼓動音」といわれる、サウンドビートを作り上げているんです。
また、ハーレーのエンジンは、OHV方式を採用してるのも特徴です。

OHVとは、オーバーヘッドバルブの事で、ほかのメーカーでは、OHCやDOHC方式が主流ですよね。
でもハーレーの場合、低速から力強いトルクを発生するエンジンが求められているため、高回転型のタイプは必要なかったんです。
このように、ハーレーの空冷Vツインエンジンには、110年もの歴史があるんです。