エンジンの仕組み
ハーレーのエンジンは、45度の挟み角をもったクランクピンを供用するタイプとなっています。
水冷ではなく、空冷のOHV2気筒エンジンなので、エンジンオイルには気を配る必要があります。
こまめにオイル交換をしたり、オイルフィルターの交換にも気を配ったりするようにしましょう。
特に、長距離を乗るという方は、注意が必要です。
このOHV2気筒エンジンは「ビッグツイン」と呼ばれています。
なかでも、このOHV2気筒エンジンは「ナックルヘッド」とも呼ばれ、エンジンそのものの造形の美しさからファンも多いのが特徴です。
独特の音が生まれる理由
街で信号待ちをしているハーレーがいると、そのエンジン音ですぐわかるという方も少なくないのではないでしょうか。
それだけ、ハーレーのエンジン音は独特となっており、ライダーの間でも憧れだという方は多いでしょう。
でも皆さん、あの独特の音が生まれる理由をご存知でしょうか。
あの独特なエンジン音は、バイク好きの人々から「三拍子」とも呼ばれています。
海外では「ポテトサウンド」とも呼ばれているのですが、なぜかというと海外ではハーレーのエンジン音が、「Po…tato, Po…tato, Po…tato」と聞こえているようで、そこから名づけられたとされています。
日本でもこの独特な音のファンは多く、ハーレー好きの一要素としてかなり大きな部分を占めているのではないでしょうか。
あのエンジン音に惹かれて、ハーレーに乗りたくなったという方も多いでしょう。
あの止まりそうで止まらないという、不規則なエンジン音が好きという人は意外と多いのです。
アイドリングの秘密
アイドリング時の、あの独特なサウンドは、ハーレー社でその「音」自体をアメリカの特許庁に特許申請をしたという逸話があるとされています。
特許申請はしたものの、音を特許として認めてはもらえず、商標登録を行ったとされています。
実際のところ、あの音が出る仕組みはこういった特許がらみの部分もあり、かなり厳密に極秘にされている模様です。
他のバイクでは、あのサウンドはなかなかマネすることができないというのは、こういった理由があるのですね。
他のバイクとは違う部分
ハーレー独特のエンジン音を奏でる秘密は、ハーレーで採用されたさまざまなエンジンの種類に秘密があるとされています。
1929年から1974年の間に製造されたフラットエンジンは、ハーレーの歴史の中では一番長く採用されたエンジンです。
現在の「ナックルヘッド(OHV)」とは違いサイドバルブが採用されていました。
このフラットエンジンは非常にシンプルな構造をしていて、メンテナンス性の高さから警察や軍用車にも採用されていたとされています。