離島をめぐる
バイクで九州旅行といえば、別府から阿蘇へと抜けるやまなみハイウェイや、阿蘇ミルク牧場周辺ルートのミルクロードが有名です。
ですが、今回ハーレーで旅するのは長崎の離島、島原半島です。
離島といってもハーレーでそのまま行くことができます。
もちろん、フェリーに乗船してもかまいませんが、2007年の年末に開通したばかりの諫早干拓道路を通って、陸路で行くのもおすすめでしょう。
陸路での行き方
まずは国道207号線を南下して諫早市へと入ります。
雄大な有明海の対岸には、島原半島が見えます。
海の上を爽快に走れる全長約7キロの諫早干拓道路通って有明海を縦断できる、ハーレーも喜ぶ気持ちのいい直線道路です。
島原半島内での移動は国道251号線がメイン道路となりますが、さっそく寄り道です。
国道251号線から通じる、がまだすロードへと走りましょう。
この道は長崎や島原を堪能するには最高の道で、右手には雲仙普賢岳、左手には有明海を見ながら走れまれます。
全長約5キロの真っ直ぐな道で、景色を愛でながら爽快な走りを楽しめるでしょう。
この道の先には雲仙岳災害記念館がまだすドームがあります。
巨大なドーム型スクリーンがあり、雲仙普賢岳が噴火した際と同じ火砕流や土石流のシミュレート体験ができます。
噴火の恐ろしさを後世に伝え、同じ被害を繰り返すことがないよう学べる貴重な記念館です。
ここから再び国道251号に戻り、有明海の海風を感じながらひた走ります。
口之津を抜けていくと、少し先の海岸線から湯煙が立ち上り始めます。
ここは小浜温泉で日本一の温度を誇る100度の湯が、30ヶ所もの源泉から湧き出ており、日帰り温泉で一息入れるのがおすすめです。
おいしい食べ物
お腹が空いたら、宿の軒先で売られている温泉たまごを買うのもいいでしょう。
温泉街を抜けて千々石町に入り、ライダーの間でも有名なじゃがちゃんを購入して、千々石展望台へと向かいます。
ここから見る雲仙普賢岳と橘湾との美しさは格別です。
ちなみに、じゃがちゃんとは島原特産のジャガイモを蒸して、特定の衣で丸ごとカラリと揚げたものです。
丸々2個のジャガイモが串刺しされ、手軽に食べられる状態で販売されています。
そのほか島原半島で食べたい名物といえば、島原の乱で威勢を付けるために食べられたという、鶏肉や山芋、レンコン、白菜などの野菜に焼きアナゴ、卵焼きなど豪華な10種類の具が入った具雑煮、さつまいもの粉から作ったうどん六兵衛、島原の湧水で冷やした白玉団子に特製の蜜をかけて頂くかんざらしも外せません。
眺望を堪能したところで、再び諫早市へと戻ります。
島原半島は1日あれば気軽に、島を一周できるのも魅力ではないでしょうか。