レボリューションXエンジンの特徴と仕様
「レボリューションX」とは、ハーレーダビッドソンが2014年にブルースカイヘブンで発表した新型のエンジンです。
その仕様は、水冷式のSOHC4バルブのVツインエンジンです。
新たに開発した従来とは設計段階から異なる仕様で、最初のモデルは750ccの排気量で作られています。
完全なる新設計のエンジンとしては、V-RODが2002年に発売されて以来ですので12年越しの新作ということになります。
V型で、60度と角度がきつく作られているのが特徴です。
全体として低回転型のエンジンということができ、最大トルクは58Nmとなっています。
大きな特徴は燃費性能が大きく向上していることにあり、リッター当たり21.3キロという数字は、今までのハーレーダビッドソンモデルから大きく飛躍しています。
ストロークが小さくスムーズに回転していき、トルクが滑らかに伸びていくのが特徴的です。
空冷システムも改善されていて、ラジエーターの位置をフレームダウンチューブとしています。
冷却効率が上がっているために、フィンを小さくすることができ全体として軽量化、コンパクト化が図られています。
このように、大きなパワーでガンガン走るというよりも、タウンユースを強く意識してエコな走りができることを念頭に置いた設計であることが分かります。
こうしたこともあって、この初期モデルはヨーロッパでの発表がなされ、主な市場がヨーロッパとアジアであることが示されています。
レボリューションXが採用された車種とは?
このレボリューションXが採用されているマシンはストリート750で、販売開始は2015年2月27日です。
このストリート750は、名称からも分かりますが郊外型の長距離ツーリングをメインとするのではなく、街乗りを楽しめるバイクというコンセプトに基づいています。
比較的小回りが利き、騒音も含めてエコ性能に優れたマシンとなっているのです。
この車種は特に若者世代を対象として開発されているのも一つの特徴です。
レトロな雰囲気を感じさせながらも、スポーティーかつ先進的なデザインとなっています。
特にエキゾーストパイプ周りの作りは独特で、渋さがを感じさせます。
こうした作りのベースとなっているのは、XLCRでカフェレーサーのイメージを強く織り込んでいます。
性能面でもスポーティーな走りが楽しめますので、デザイナと合わせて快適なライディングを楽しむのにぴったりです。
アメリカ本国では、ストリート750だけでなくストリート500でも、レボリューションXが採用されています。
しかし、日本では免許区分が中途半端になってしまうことから、この500ccクラスのモデルは市販されていません。