スロットルが反応しにくくなったらアクセルワイヤーに注油を
バイクでよく使うパーツの一つである、スロットル。
走行中は常に握っており、アクセルを回しているのですから、とても働き者のパーツです。
スロットルが思うように反応すると運転するのが楽しくく快適ですが、何らかのトラブルでスロットルのレスポンスが悪くなることがあります。
スロットルが異常を起こす原因は、いくつか考えられます。
まずアクセルが戻らない、戻りにくいといった症状で最も多い原因が、アクセルワイヤーが切れている、さびているというものです。
アクセルワイヤーのトラブルの場合は、原因となっているワイヤーを交換すればもとに戻ります。
アクセルリワイヤーが切れると、修理店まで押していくか、レッカーで移動させることになりますが、押して行くのは危険です。
レッカーを呼ぶことをおすすめします。
スロットルワイヤーの劣化を防ぐために、日頃のメンテナンスも重要です。
スロットルの反応が悪いと感じたら、すぐにアクセルワイヤーに注油してください。キャブレターからアクセルワイヤーを外します。
取外時は、スロットルハウジング部のナットとボルトを先に外してから、スロットルハウジングのネジを外すのがコツです。
ワイヤーを取り外したら、専用のクリーナーでワイヤーの中をキレイにします。
その後、潤滑オイルを注入しましょう。
このときに使うオイルは、チェーンオイルやワイヤーグリスがおすすめです。
注油したらパーツを元通りに取り付け、スロットルが正常に動くかを確認しましょう。
スロットルの動きがスムーズに行えるようなったらOKです。
電子スロットルはセンサー異常が原因かも
ハーレーの場合、一部のモデルではアクセルワイヤーでスロットルの開閉を行わずに、電子制御よって操作する電子スロットルを使っているものもあります。
2008年以降に販売されたツーリングモデルやCVOソフテイルモデル、2016年以降に登場したソフテイルモデルなどです。
電子スロットルではハンドル内のセンサーの異常が原因で、スロットルの不良が起こることがあります。
このような場合は、スロットルセンサーを交換する必要があります。
スロットル不良にはさまざまな原因が
スロットルワイヤーやセンサーの異常以外にもキャブレターの不具合、マフラーの詰まり、油切れによるスロットルの固着など、さまざまな原因があります。
スロットルの不良をそのままにしておくと大きな事故を引き起こす可能性もあり、とても危険です。
注油をしてもスロットルのレスポンスが悪い場合や、スロットル不良の原因がわからないといった場合は、バイクショップや修理店に相談して、早めにトラブルを解消しましょう。
安全にハーレーライフを楽しむためにも、スロットルの異常は放置せずに、早め早めの対処が大切です。